忙しさを言い訳に連日、自分自身のイタリア生活ブログからの記事を掲載させていただいております。
これは今年3月に起こった出来事。
あまりにも衝撃的でした...。
今年3月初め、ウフィツィ美術館で飛降り騒ぎがあった。
ようやく書く気持ちになった。
せっかくフィレンツェに来たのだからウフィツィ美術館に行こうとなり、向かった。
すると私達の横を恐ろしい勢いでパトカー、消防車、救急車が走る。
フィレンツェの細い道をまるで映画のシーンのように駆け抜けて行く。
街にはイタリアの修学旅行生や観光客で少し混雑していた。
ウフィツィ美術館前のシニョリーア広場に到着すると、みんな見上げている。
見上げると美術館の屋上に人影が...。
消防車がはしごを伸ばし、地上では分厚いマットレスが用意された。
「お願いだから助かって。早く誰か手をつないで。」とつぶやく。
夫は「大丈夫、大丈夫」という。
涙が溢れ、とにかく見えないところへ行きたい。と夫にお願いした。
夫は「美術館のチケット代を払っているのだから、きっと芸術家のパフォーマンスだ。」と言う。
私はとにかく飛降りないで欲しいとだけ願っていた。
吐き気がする。とにかくこの場を離れたい思い、歩き出した。
3年前、飛び降り自殺で知り合いを助けられなかった私にとって重たすぎる光景だった。
すると背中で大きな拍手が!!!!!
良かったぁ~助かったんだ。
本当に良かった。
≪この銅像の隣に男性が立っていた...≫
次の日、新聞で確認すると、やはり飛び降りようとした男性は芸術家。
ウフィツィ美術館館長に抗議しての行動だったらしい。
そして、館長自ら説得し手を差し伸べた。
人騒がせだなぁ。と夫は嘆いていた。
私は、抗議であったとしても、その他の事情にしても助かって本当によかった。と思う。
抗議のパフォーマンスであっても誤って落ちてしまうかもしれない。
「空を飛べたらいいのになぁ~。」と夫に言うと「あなたは決して真似をしないでね。」と真剣に言われてしまった。
私が空を飛ぶ時は昇天する時。
≪2019.1.16ピッティ宮殿にて撮影 天井画≫
Grazie!!! Smile!!!